人間も農業も、縄文時代へ戻ろう
植物は、種から芽を出し葉や根を伸ばします。
そして実をつけ美しい花になります。
花が枯れるとまた子孫である種を残してくれます。
この種を何年も繋ぎ、やがてはその地そしてそのツクリテのオリジナルの野菜になっていくのが在来種です。

ところが現在のスーパーに並ぶ野菜は、
その自然の循環とは全く異なる方法から作られたものです。

F1種、F1野菜と呼ばれるものです。なにやら小難しい名前ですね。
簡単に言うと男性不妊の状態を作り出し、種を残せないものです。
時には放射線を照射し、わざわざ人工的に奇形を作り出しています。
F1は成長スピード、大きさや形が揃う性質があり一般的な農家からすると扱いやすい…
しかし病気に弱いため農薬、肥料が必須になり味も栄養価もガタっと落ちます。
農薬と肥料をセットにしないと育たないけれど、それでも収穫高が上がり収入も増える。
農家がF1を選ぶのは致し方ないのかもしれません。

消費者も安くて形が綺麗なものを好む傾向にあります。
しかし「自然界にありえないもの」を値段や見た目だけで体に取り込むことに疑問をもってほしいのです。

人間誰しも食べなければ生きていけません。勿論、知った上で口にする分には自由です。
しかし多くの人は何も知らずに口に入れているのが現状です。
自分が食べるもの、大切な人に食べさせるもの。
こんないまだからこそ、食事とは何なのかを考え直す必要があるのではないでしょうか。

私たちアナーキーモンスターファームは、自然の循環を重んじています。
農薬も一切の肥料も除草剤も使わない理由はここにあります。
在来種は収穫高は多く望めませんが、個性豊かで味も見た目も昔ながらの野菜そのものです。
植物が植物らしく、たとえ不格好でもありのままの姿で今後もこの地に根付いてほしい。
私たちはこれからも、古来の日本人が大切に守り抜いてきた種をとり、野菜のミライをつないでいきます。